出世をするためには、いろいろな必要条件を備えておかなければなりません。
どんなことをやっておけばよいか、働いているとなかなか分からなくなってきます。
飲み会では、ドヤ顔で、「若いうちは、これはやっておけよ。」とか言ってくる上司もいます。
いろんな情報があるとどれが本当の情報か分からなくなってしまいますよね。
そんなときは、実績がある成功者に聞くのが信頼性が高いです。
近くにそんな人がいて、もし話が聞けるなら、その人に聞くのはとても良い方法です。
また、良書を読むというのもおすすめの方法です。
良書としておすすめの一冊が、ドラッカーの『プロフェッショナルの原点』。
何を考えて、どういう行動をすればよいかが短い文章で分かりやすく書かれています。
より実践派の本です。
今日はこの本の中から、あるワンフレーズを引用して、出世するための方法を紹介していきます。
Contents
ドラッカーの言葉『理解される』について
『プロフェッショナルの原点』の中で、「理解される」という章があります。
ドラッカーはこのように述べています。
貢献に責任をもつためには、
自らのアウトプットの有用性に関心をもたなければならない。
さらにこのような言葉が続いています。
「知識はそれだけでは断片にすぎず不毛である。
アウトプットが他のアウトプットと統合されて成果となる。
知識ある者は理解される責任がある。
素人に対して理解するよう要求したり、専門家仲間に通じれば十分であるとすることは野蛮な傲慢さである。」
自分の持っている知識がアウトプットされ、成果となるためには、
他のアウトプットと統合される必要がある。
そして、他と統合されるためには、理解される必要がある。
という流れですね。
つまり、重要なのは、
「知識ある者は理解される責任がある。」
という言葉です。
理解された方がよいよ。
という柔らかい言葉ではなく、
責任がある。
という強い語調。
ドラッカーが非常に強調したい思いが伝わってくる表現ですよね。
引用文の末尾もすごい表現です。
野蛮な傲慢さ
なかなか日本人では思いつかない日本語。
「傲慢」という単語だけでは我慢できない、ドラッカーの思い。
自分の持っている知識を理解してもらう努力が必要ということです。
自分の知識を理解してもらうためには?
ドラッカーの強い思いが理解できたところで、
では次に、自分の知識を理解してもらうためには、どうしたら良いかについて考えてみたいと思います。
わたしが考えた方法は次の3点。
1.客観的な指標を使う。(公的資格など)
2.自分の知識で成果をあげたことをアピールする。(成果報告会など)
3.教育する側に回る。
1.客観的な指標を使う。(公的資格など)
客観的な指標を使う、というのは、公的資格をとるイメージを持ってもらったら分かりやすいと思います。
例えば、簿記を持っているとすれば、経理や財務に関する知識を持っている人として認知されます。
TOEICでスコアが高ければ、英語ができる人として認知されます。
ちなみに、出世を狙うんでしたら、TOEICは800点をぜひ目指してみてください。TOEIC800点に関する記事はこちらに書いています。
TOEIC(トイック)800点とって良かった20個のことを一気に紹介します
やはりこういった公的資格は、客観的な選考をくぐり抜けているので、信頼性が高いです。
2.自分の知識で成果をあげたことをアピールする。(成果報告会など)
持っている知識を使って成果につなげるのは、簡単なことではありません。
業務内容と知識の組み合わせがなかなかあわないからです。
しかし、自分の知識を活かせる方向に業務内容をシフトしていくことは、できることがあります。
そういった観点で、まずは自分の業務内容を自分の持っている専門知識に結びつけていくことを考えてみてください。
そして、見事、成果に結びついたなら、しっかりアピールするべきです。遠慮してはいけません。
成果報告会などで報告するチャンスがあるなら、ぜひそのチャンスを活かし、自分の持っている専門知識のアピールもしていおきましょう。
3.教育する側に回る。
そして、最後に紹介する方法は、「教育する側に回る。」というものです。
教育する側に回れば、先生の立場になるので、社内でも専門家という印象がつきます。
さらに教えることで、自分の知識も整理されるので、非常に有効な手段です。
自分の持っている知識を広げていった方が良いと思われる場合は、どんどんアピールして勉強会などを実施して、講師をやるのは有効な手段でしょう。
まとめ
今回は、ドラッカーの「知識ある者は理解される責任がある。」という言葉を通して、実際の職場でどのように実践していけばよいのかを紹介させてもらいました。
1.客観的な指標を使う。(公的資格など)
2.自分の知識で成果をあげたことをアピールする。(成果報告会など)
3.教育する側に回る。
日本人は特に、「能ある鷹は爪を隠す」という諺を好むように、持っている知識を表に出しがりませんし、まして成果につながったアピールというのは弱いものがありますよね。
自分の持っている知識を認知させるためには、何が必要なのか、じっくり考えていきたいですね。